戸建てマンションご購入土地
2019/02/22
物件よりも不動産会社選びが大事
■大手不動産会社はノルマがきついから強引になりがち
不動産会社といっても、全国展開している大手不動産会社から地域に根ざした営業が特徴という地元密着の不動産会社までさまざまあります。
住宅探しをする時にはどちらに依頼すればよいか迷ってしまいますが、まずはそれぞれの特徴を見ておくのが良いでしょう。
大手といえば、何といっても広いネットワークを駆使した豊富な情報量を持っていることが魅力です。そのため、顧客の希望エリアが絞られていない場合でも対応してもらうことができます。
また、大手は名前があるだけにしっかりとした社員教育を行っているところが多いです。マニュアルもあるので対応には一定以上の水準を期待することができ、比較的満足いく接客を受けることができるでしょう。
その一方、大手不動産会社は営業マンに厳しいノルマを課しているところが少なくありません。
中にはなかなか売れない物件を営業マンに負わせているようなところもあるほどなので、時にはそれが顧客に跳ね返ってくることがあります。
例えば、もっと検討してから決めたいという段階でも強引に契約のサインを迫ってくるなどというケースも珍しくはないのです。不動産はとても高価な買い物なので、大手に依頼する際には契約するか否かを自分でしっかりと検討する意志を持つことが必要といえそうです。
■地域密着型は地域の事しかしらない、知識不足が多い
地元密着の不動産会社の大きな特徴は、店舗を構えるエリアの不動産にとにかく強いということです。
一定エリアの情報は細部まで掴んでいるので、治安や道路ごとの交通量、人気の学区など、住んでいる人しか知らないようなことまでしっかりと把握しています。
また、そのエリアに居を構える地主などともつながりがあったり、過去の不動産データも把握しているなど、大手には難しいような情報にも精通しています。
その結果、相場や動向がしっかりと反映された適切な価格で取引することもできるでしょう。また、大手のようながっちりしたマニュアルがないこともあって営業マンには裁量権があり、その分、柔軟に対応してもらうこともできます。
その一方で、一定エリア以外の物件の詳細については、エリア内物件ほどは詳しくないといえます。また、ネットワークに乏しいことから知識が十分にない営業マンが担当することも考えられます。
ただし、地元密着の不動産会社の中にはフランチャイズに加盟しているところもたくさんあります。
その場合は看板や名刺などに大手不動産会社の名前もはっきり書かれてあるのですぐにわかります。こういった不動産会社はロイヤリティーを支払っているので、前述したような一定エリアに精通しつつも、全国規模のネットワークを活用することができます。
■両方を経験した営業マンがバランス良い
以上のように、大手と地域密着型の不動産それぞれに、得意とするところとそうではないところがあります。
そのため、不動産を選ぶ時にもっとも良いのは、両方を経験した営業マンに担当してもらえることといって良いでしょう。
不動産の場合、取り扱っている物件は、大手でも地域密着型でもそれほど大きな差はありません。なぜなら、レインズと呼ばれる不動産情報システムに登録している不動産業会社なら、システムに登録された物件は自由に顧客に提供することができるからです。
地元密着不動産会社も、エリア外の物件についてはエリア内ほど詳しくないだけで、取り扱っていないわけではありません。紹介される物件が同じであれば、あとは担当してもらう営業マン次第ということになるので、理想は大手と地域密着型の両方を経験している人ということになるわけです。