1.内覧前の準備

売却をスムーズに、かつ高値で行うためには、内覧が大きなカギとなります。

そこで、事前の準備をしっかりと行い、成功率を高めましょう。

まず、スケジュールを調整して、相手の都合に合わせられる予定を組んでおきましょう。

多くのお客様を集めることができれば、それだけ成約のチャンスが高まりますし、競争が生じて高値になる可能性も大きくなります。

傾向としては、5件から10件くらいの内覧で購入者が確定しますので、早めに多くの方に見てもらえるようにしましょう。

もう一つは、家の中の掃除をしっかりとしておくことです。

多くの人が細かくチェックするのは水回りです。

浴室のカビやキッチン周りの黒ずみなどは、印象を大きく下げる原因となります。

自分できれいにできないのであれば、その部分だけでもプロの業者に依頼するのも一つの手です。

臭いも多くの方が気にするポイントです。

そのため、ペットを飼っているとか、喫煙をしているといった家であれば、必ず窓を開けて換気をしておく、消臭剤を使う、空気清浄機をかけるなどの準備をして、臭いを軽減しておきましょう。

2.内覧当日のポイント

内覧当日は、照明を明るくしてカーテンを開けておきましょう。

多くの人は日当たりを重視しますので、入った瞬間に暗い部屋だと印象がかなり下がってしまうからです。

同じように、エアコンをかけるなどして、暖かい部屋もしくは涼しい部屋にしておくこともポイントです。

快適な室温が保てる家なのかということも、多くの人が気にするからです。

きれいなスリッパを準備しておいて、気遣いを示すことも大事です。

相手の質問に対して答えるだけでなく、近くのスーパーの情報や近所付き合いの様子、周りの公園などについて、良いところを説明しましょう。

こうした誠実な対応と気遣いによって良い印象を持ってもらえば、前向きに検討してもらうきっかけとなります。

3.内覧当日の注意事項

売却を急ぐあまり、しつこく説明をしたり、どこまでも内覧者の後に付いて回ったり、というのは良くありません。

ある程度の距離感を取ることで、爽やかな印象を与えられます。

さらに、その場で売却金額や設備や家具の引き渡しなどについての交渉はするべきではありません。

後から言った言わないのトラブルになるなど、契約を難しいものとしてしまうことがあるからです。

売却契約についてはすべて不動産会社を通して行い、自分たちだけでは決めたり約束したりしない方が良いのです。