ご売却
2022/04/03
不動産の囲い込みってなに?
不動産の囲い込みってなに?
不動産の囲い込みとは、所有者の方から販売を委託された不動産を自社の顧客のみに紹介し、他の不動産会社の顧客には紹介をさせない事を指します。
なぜ不動産情報を自社で囲い込むのかというと、売却が成立した際の仲介手数料を売り手から受領すると同時に「買い手」からも受領することを目的にしているからです。
例えば5,000万円のマンションを売却した場合、売り手から売却価格の3%、買い手からも3%、合計6%で約300万円の仲介手数料を受領するいわゆる「両手」の取引を目指します。
本来であれば、売却を任された不動産仲介会社は、委託された物件情報を自社の広告以外にも、不動産仲介会社間のデータベースであるREINSに登録し、
他の不動産会社も紹介ができるようにします。
それにより、自社の顧客以外にも全国の不動産会社に存在する多くの買い手候補を見つけて、早くかつ好条件で売却することができます。
しかし、他の不動産会社が買い手を見つけてくると、「両手」の取引はできず、売り手からの仲介手数料のみとなるため、情報を隠して他社に知られないようにするのです。
または、他社が情報を得て問い合わせがあっても、「すでに申し込み済み」「担当者が不在にしてます」などと虚偽の報告をして、自社のみで契約ができるようにします。
2.数百万円も損をしている!?
こうした不動産の囲い込みがなされると、売り手としては契約を結んだ不動産会社でしか買い手が見つけられないことになります。
当然、買い手の幅が狭まりますので、売却までの時間がかかったり、売却金額が下がったりするといった不利益を被ります。
不動産会社が囲い込みをするのには理由があります。それは、仲介手数料を売り手と買い手の両方から受け取りたいからです。
もし、売り手が契約した不動産会社とは別の会社が買い手を見つけてきた場合、手数料は売り手側からしか取ることができません。
これを「片手」の取引と呼びます。
一方、売り手が契約した会社が買い手まで見つけてくれば、買い手からも仲介手数料をもらえるわけです。
当然、不動産会社にとっては一つの物件で倍の手数料を取れるわけですから、この両手仲介の方が良いわけです。
このように、囲い込みはあくまでも不動産会社側の利益追求であり、売り手にとってはデメリットとなってしまうことが多いのです。
5,000万円で売り出している不動産を依頼した不動産仲介会社の自社の顧客で4,700万円で売却してしまい、本来情報をオープンにしていれば、
5,000万円で売れたはずなのに、、、となっている事に残念ながら気づいていない方が多く存在します。
売り手は300万円も損しているのに、依頼した不動産仲介会社は「両手」の取引によって倍の仲介手数料をもらっています。
3.大手不動産会社は両手比率が高い!?
法律で両手仲介自体は禁止されていません。ただし、情報隠しや虚偽の報告など、他社を排除する囲い込みは法律違反です。
しかし、実際には囲い込みをしても気付かれにくいといった理由で、多数行われている可能性があります。
大手不動産会社の場合、片手仲介と両手仲介のどちらが多いかを調べてみると、両手比率の方がずっと高いことが分かります。
もちろん、大手不動産会社は自前でもたくさんの買い手候補を持っているといった事情もあることでしょう。
また、大手の方が安心して取引ができるという売り手側の心理もあります。
しかし、それが本当に売り手にとっての利益となっているのかをしっかりと確認し、不動産会社を慎重に選ぶ必要があるのです。
弊社は「片手」取引専門の不動産会社になりますので、弊社で買い手を見つけた場合は買い手からのみ仲介手数料を受領し、
売り手は無料となります。他の不動産会社が買い手を見つけた場合は、売り手から半額の1.5%のみ受領いたします。
大手不動産仲介会社のように両手の取引で運営をする利益構造をしておらず、1.5%の仲介手数料で会社を運営できる仕組みを作っております。
囲い込みの心配もないため、より多くの買い手に紹介ができることで「高く」「早く」ご売却ができ、仲介手数料が無料又は半額でご売却が実現できます。
※2022年8月現在、弊社でご売却をされた売主様の約7割は仲介手数料が無料となっております。