1.仲介手数料無料の売却は怪しくない！

不動産を売却する時にかかる費用の中でも、一番大きいのは不動産会社に支払う仲介手数料です。
当然、できるだけ安いところと契約したいと考えるのが普通です。
しかし、最近では仲介手数料無料をアピールポイントとしている不動産会社が出てきています。

もちろん、これ自体はありがたいことなのですが、何となく怪しいと思うかもしれません。

「タダより高いものはない」と言われるように、別のところでお金を取られるとか、手続きを適当にされてしまうのではないかという不安が出てくるわけです。
しかし、仲介手数料無料の売却というのは怪しいものではありません。
いくつかの方法によって、仲介手数料無料にしても、不動産会社がきちんと利益を出せるようになっているのです。

2.仲介手数料無料の仕組み

売主様の仲介手数料無料を実現するためには、不動産会社は買い手からだけ手数料をもらい、売り手からはもらないようにします。
大手不動産会社と違い、人件費や大型店舗のコストが低い分、買主様からの仲介手数料だけでも、十分な額の仲介手数料は稼げますので、きちんと利益を出せるわけです。

もう一つ、仲介手数料以外に収益を出せる仕組みを持っていることもあります。
たとえば、関連会社として住宅工務店を持ち、新築物件を販売する利ザヤで十分な収益を確保できているといった例が考えられます。
そもそも仲介手数料には上限額がありますが、0円から会社ごとに自由に設定できるようになっています。

お客様を多く集めるための戦略として仲介手数料無料を打ち出しても、きちんと収益を出せる仕組みを持っていれば、効果の高いものとなるのです。

3.囲い込みをしないから高く早く売れる！

不動産を売却する際に気を付けないといけないのが、囲い込みをしていないかという点です。
他の不動産との取引を排除して、自分たちだけで買い手も見つけるのが囲い込みで、これをされると時間がかかったり、売却金額が相場より安くなったりします。

しかし、囲い込みをしない仲介手数料無料の不動産会社は、より多くの売却物件を効率よく受注できますので、違法なやり方を採る必要がないのです。

安心して任せられるという心理的なメリットとともに、買い手を早く見つけられて、より高い価格での売却を期待できるというメリットがあります。
こうした点にも注意しながら、不動産会社をチェックしましょう。