ご売却
2020/02/13
売却時にリフォームは必要??
1. 買い手がチェックする中古物件の状態は?
中古物件を購入する場合、家の状態をチェックして購入金額の交渉材料にしたり、そもそも購入するかどうかを決めたりします。
特にチェックする項目としていくつかのポイントがあります。
住居全体としてフローリングや壁紙の傷み具合を見ます。
傷が多いようであれば、家をあまり大事に扱っていないという判断を下すこともありますし、ヤニで黄ばんでいるようであればタバコを家の中で吸っていたという判断を付けます。
また、水回りのチェックはほとんどの人がします。キッチンやトイレ、バス、洗面台などの設備を見て、きれいな状態が保たれているかを見ます。
さらに、ドアや窓の痛みや汚れ具合も気になるものです。傷みがそれほどなくても、汚れが激しいと、あまり家を管理していないのかと思ってしまいます。
2. 売却前にリフォームをしなくても良いケース
当然のことですが、買い手は家の中がきれいな状態であると見れば、それだけ購入の意思を強くします。
そのため、不動産売却前にリフォームして、買い手の心に訴えるようにした方が良いと考える人もいます。
しかし、実際にはそれほど不動産売却前のリフォームが必要とは言えません。
というのも、ほとんどの購入者は、物件を購入して実際に住む前に、自分たちでリフォームすることを前提に考えているからです。
壁紙や設備などは、自分好みのものがありますので、デザインや機能などを自分たちで選んで好きなようなリフォームしたいと思っているからです。
また、リフォームにかかる費用と、リフォームをしたことで得られる利益アップの差を見ることも大事です。
リフォームをしたことで、確かに不動産評価はアップします。しかし、それはリフォームにかかった費用より上がることはありません。
つまり、リフォームをした方が、費用としては損をしてしまうということです。多少安くなってしまうとしても、リフォームをせずにそのまま売った方が、全体的に考えるとお得になるのです。
3. 不動産売却前にリフォームした方が良い場合もある
一方で、不動産売却前にリフォームをした方が売りやすい、評価額が高くなるというケースもあります。
それは、古い物件で水回りがかなり汚くなっている、古いモデルで使い勝手が悪いという場合です。
購入希望者は水回りを重視するものですので、水回りがきれいで使いやすいと、魅力的に感じるものです。
とはいえ、前述の通り、リフォームにお金をかけ過ぎても無駄になってしまいます。
そこで、低予算で済むものを交換することができます。
たとえば、温水と冷水が別々になっているのであれば、混合水栓に交換するのは良いアイディアです。
また、シャワーヘッドやホースを交換するというのも、低予算ですし見た目に大きく差が出てくるところです。さらに、洗面所の鏡などの小物を交換するというのも一つの手です。
ふすまや障子をリフォームするのも良いでしょう。
建具が汚かったり傷んでいたりすると、なんとなく家全体が汚く思えてしまいます。そのため、穴の開いている障子やふすまの表面を貼り替えておくと良いでしょう。
このように、DIYでもできるような、低予算で済むリフォームを中心に行うことによって、余計なコストをかけずに、買い手や不動産会社の印象を良くすることができます。
4. クリーニングはしっかりする
大がかかりなリフォームをする必要はそうありませんが、クリーニングはしっかりと行いましょう。
水回りの水垢やカビなどはきれいに取り除いて、清潔感が見られるようにします。また、窓をきれいに磨いておくことで、日差しが入りやすくなり部屋全体が明るく見えるようになります。
クリーニングはお金をかけずに印象アップにつながりますので、必ず行うようにしましょう。