ご売却
2021/09/02
住み替え時のダブルローンって大丈夫?
1.ダブルローンの審査とは?
ダブルローンは、複数のローンを同時に利用している状態のことを指します。
たとえば、住み替えの場合には、先に新居を決めて、後から現在住んでいる住居を売るとなると、一時的であるとはいえ、新旧どちらの家についてもローンを利用することになります。
これがダブルローンの状態です。
ダブルローンをすると、当然毎月の支払い額は大きくなりますので、返済能力にゆとりがないと大変です。
こうしたことから、金融機関ではすでにローンがある状態の顧客については、審査を厳しくする傾向があります。
現在の年収から、両方のローンの支払いを問題なく行っていけるか、今までの支払いは滞りなく行われてきたかといった点をチェックします。
また、担保となる物件の資産価値は十分にあるのかということについても、通常よりも厳しめに見られます。
2.メリットデメリット
住み替えの関係でダブルローンをする場合、購入と売却のタイミングを合わせなくて良いのが大きなメリットです。
欲しい家が決まっているのに、今の物件がなかなか売れないとなると、他の買い手に取られてしまう心配があります。
また、住み替えに伴う引っ越しの時期を自分たちで決められるのも、一つのメリットでしょう。
さらに、仮住まいをしなくても良いので、その分の手間や費用を軽減できます。
一方で、ローンを同時に抱えることになりますので、短期間であっても毎月の支払い負担はかなり大きなものとなります。
もし、なかなか前の家が売れないということになれば、それだけ支払いが長引くことになり、負担が大きくなってしまいます。
そもそも審査が厳しいので、ローンを利用できない可能性が出てくることもデメリットと言えるでしょう。
3.購入先のローンは最長1年まで据え置き可能!(きらぼし銀行等)
こうしたメリットデメリットを考えると、住み替えをすぐにしつつもローンを多少待ってもらい、実質的にダブルローンを解消できる方法があれば一番良いということになります。
その点で、新居分の住宅ローンを据え置きしてくれる商品はとても便利です。
きらぼし銀行などでは、最長で1年まで据え置きをしてくれることになっています。
今までのローンが確実に解消されるといった条件はありますが、複数のローンを抱えるデメリットをなくした、いいとこどりのような商品です。検討する価値は十分にあるでしょう。