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2018/09/30
不動産でトラブルがあった場合はどうすればいいの?
■不動産購入でよくあるトラブル
不動産の購入は金額が高いために、何かあった時は想像以上に大きなトラブルになってしまいます。また、不動産購入は一生に何度もあることではない上に、契約に関しても法律の専門性が高く素人ではわかりづらいことが多々あります。
そこで、プロである不動産会社が間に入って対応してくれるわけなので、もしもトラブルにあった場合、不動産会社に対応してもらうのが近道です。国土交通省が公表したところによれば、不動産売買トラブルのよくあるケースとして契約の解除や瑕疵問題などが挙げられています。
■不動産購入トラブル契約の解除
契約の解除というのは、契約をした後に考え直して解除しようとした場合に起きるトラブルです。
不動産の場合、契約をしてから引き渡しまで1カ月ほど間が空くので、その間に考え直すケースはよくあります。また、住宅ローンに通る前に希望の物件を見つけてしまい、その後にローンが通らず購入できなくなって起きるトラブルもよくあります。
いずれにしても、一旦結んだ契約は安易に解除できないということをはじめから認識しておくことは重要なポイントです。解除する際に考えていた以上の違約金を請求されることはよくありますし、お金はかからないと思って解除したのに手付金を返してもらえなかったというトラブルは珍しくありません。
不動産会社に支払う仲介手数料は決して安いとはいえない金額ですが、解除すると戻ってこないことをあらかじめ認識しておきましょう。
また、仲介手数料そのものもトラブルになりやすいので注意が必要です。仲介手数料は法律で売買価格をもとにした計算式で求めることが明記されており、上限も決まっています。
しかし、悪質な不動産会社だと説明を十分にしないだけではなく不当に上限価格を提示してくることもあるので気を付けましょう。仲介手数料についての取り決めは早い段階で行い、計算方法や支払い時期などもしっかりと説明してもらうことが大切です。
■不動産購入トラブル瑕疵問題
瑕疵(かし)問題というのは、売主が告知すべき物件の情報を隠してしまうことで発生します。よく起こりがちなのは雨漏りやシロアリ、給排水管の故障といったもので、住んでから被害を受ける買主にしてみればたまったものではありません。
売主は価格を下げたくないあまりに不利な情報を隠してしまいたくなるわけですが、後々発生するトラブルを防ぐために、売主は正直に告知することが必要です。このような瑕疵問題も、不動産会社がしっかりしたところであれば防げるケースが多々あります。
■トラブルはコミュニケーション不足から生じる
不動産に関するトラブルは、たいていはコミュニケーション不足から生じるといってよいでしょう。
売主と買主、不動産会社が密なコミュニケーションを取っていれば防げることはたくさんあるのです。そのため、不動産会社選びは特に慎重に行いたいというのがトラブル回避の基本といえます。
契約を執拗に迫ってくる、対応がスムーズでないなど、良心を感じられない不動産業者に依頼すると、さまざまなトラブルが発生しやすくなってしまいます。
不動産会社を選ぶ際には、何社か回って自分の目と感覚で比較・決定することが大切です。信頼できる不動産会社なら、万が一トラブルになった際にも速やかに適切な事後対応をしてもらえます。
前述したように、トラブルになってしまった場合には不動産会社が対応してくれるのが一番良い方法ですが、適切な対応が望めない場合は消費者センターや国民生活センターに相談しましょう。
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