住宅ローン
2018/05/04
ネット銀行は金利が一番安い!
世の中にはさまざまなネット銀行があります。手続きのために銀行やATMに並ぶ必要がないので、お手軽で需要も年々伸びています。そんなネット銀行から近年、住宅ローンを取り扱う銀行が出てきました。金利が安いと評判ですが、果たしてどのような内容なのでしょうか。またメリット、デメリットについても考えてみました。
1.ネット銀行とは
一般的にネット銀行とは対面店舗を持たない、または少ない店舗で営業している銀行のことを指します。インターネット上でのみ取引を行い、スマホやパソコンから出入金や残高照会などを行えます。そのためにATMや銀行窓口を通さず取引が行えます。ネットバンク形式の銀行のことです。
住宅ローンでの手続きでいうと、事前審査や相談、支払いをネット上で行えます。一部を除き、そのほとんどをネット上で完結しているのです。そのお手軽さが人気の理由の1つとなっています。
2.メリット
ネット銀行のメリットは大きく分けて3つあります。
1つは、金利が安く設定されていることです。一般的にネット銀行では対面店舗を持たない、もしくは少ない数で営業しているために、人件費や初期費用、設備コストなどが安く抑えられます。さらに広告費なども大抵はネット広告を利用しているために少ない費用でまかなえているのです。そのために、金利にその分の費用が捻出できて金利が安く設定されているのです。
住宅ローンでは変動金利がメガバンクと比べて安く抑えられています。固定金利はそれほど違いはありませんが、ネット銀行は金利が安いというワケはここからきています。
メリットの2つ目は、一部繰り上げ返済手数料がかからないという点です。一部繰り上げ返済というのは、毎月のローンの返済金額とは別に金額を上乗せして、ローンの元金を返していく方法のことです。この時にかかる手数料のことを指しています。毎月別にローン返済を行うことにより、早い段階で住宅ローンを返すことができます。こまめにコツコツ返していきたい方にはおすすめの方法です。
3つ目のメリットは、ネット上や郵送などで申し込みから審査までが出来るために、銀行に来店する必要がないことです。これは対面店舗がないことの強みだと思います。銀行は大抵の場合、平日の夕方までしか営業していません。仕事で忙しいサラリーマンやOLの方にはおすすめです。
3.デメリット
一方、ネット銀行でローンを組む場合のデメリットとして挙げられるのは、ローンの本審査が厳しいことです。この場合、事前審査は含みません。事前審査とは「30秒で見積もりができる」とうたわれているような、年齢や年収を入力して簡単にローンの見積もりができるものです。本審査では住宅を扱う不動産業者も介入しての本格的な審査のことです。
本審査では、メガバンクなどの対面店舗では面談などの審査もあるために、そこまで審査の敷居は高くはありません。しかしネット銀行では面談はなく、その多くは書類審査で完結してしまうので、審査の基準が高くなってしまうのです。
もう1つのデメリットは、契約するまでに時間がかかることです。ネット銀行では仮審査まではネット上で完結できます。しかし本審査となると一部を除いて、郵送で銀行とやりとりをするのが基本です。そのために1部書類に不備が見つかった場合、書き直してまた銀行に郵送し、また不備が見つかれば、また郵送をと繰り返す必要があるのです。
また必要な書類集めも自分でする必要が出てきます。そのために1部の書類が足りていなかった場合でも、銀行に指摘されるまで分からないことがほとんどなのです。そのためにローンの契約を結ぶまでに時間がかかる場合があります。